一夜にして数百万円ディスカウントしてもらえた2つの事柄

2020年1月13日

街でバッタリ会って150万円

 

2002年 秋

店を開業するため数社から提案をうけ構想を進めていました。

店舗造りで考えることは。

客席と厨房の広さの割合を決め、そこに何人分のテーブルを置けるか。

その客数に対応するには、厨房どんな機器を設置するか。

シンボルカラーをどうするか。

高級感を演出するのか、カジュアルで攻めるか。

きりが無いです。

経験豊富でセンスのよいプロフェッショナルにお任せしたいです、

厨房機器の値段も、あって無いようなものです。

壁紙一つをとってもピンキリで素人には判断できません。

工事に関しては、ある会社に発注しても、

下請け業者が工事することが多いです。

当然、中間マージンが発生します。

できれば中間マージンなしに工事してもらいたいものですが

そういった業者は広告も出していなかったりで探すのが大変です。

私は3社から見積もりを受けていました。

似たりよったりの内容で金額も大きな差はありませんでした。

 

一つの業者から提案をうけた時のことです。

その業者は営業担当と施工担当の二人で来店しました。

内容は希望にそったものでしたし金額も他社と大差なく、

まずまずかなと思い、検討させていただきます。として、

打ち合わせは終了しました。

 

後日、街でその時の施工担当者と偶然出くわしました。

先日のお礼や世間話をしていると、

その担当者は自身が下請けであることを明かし名刺をくれました。

親会社と、その担当者間の契約については関知しませんが、

私は、その担当者と直に契約することができました。

もとのプランは、その担当者が作っていたので、

プラスアルファの内容で大幅プライスダウンができました。

あの日、街を歩いていなければ、このプライスダウンは無かったと思います。

開業には、お金がかかります。

必要ないものまで揃えてしまいがちです。

大きな返済を抱えてスタートすると後がきついです。

三年で七割の飲食店が廃業すると言われています。

過剰な初期投資はそのリスクを高めます。

挑戦とか冒険とか、そういう時代は終わっています。

 

2棟めアパート契約前夜の事件

 

もう一つ、一夜にして大幅なディスカウントを受けた事があります。

ご存知の方もいらっしゃるとおり、私は賃貸業も行っています。

2棟めのアパートを建てるにあたり、複数のメーカーを検討し、

最終的にP社とM社からの提案を受けていました。

どちらも納得のいくものでした。

優劣がつかないときは、結局は人が重要な決め手になります。

私も妻もP社の担当者を信頼できる人物と評価していて、

P社にお願いすることに決めていました。

私達がM社からの提案も受けていることはP社も認識していました。

最終的にP社を選定し契約に行く日を決めました。

P社に向かい車を走らせている途中で、

本件とは関係の無いトラブルが発生し、

約束の時間に行けなくなりました。

時間が遅れても、とのことでしたが、

日を改めることにしました。

当時はサラリーマンで次の休日に契約に行くつもりでした。

ところが、P社はM社が好条件を提示したのではなかろうかと、

社内で対応を検討をしたようです。

その結果、500万円相当のオプションをサービスしてくれることとなりました。

出窓や外壁塗装のグレードアップなどです。

担当者には少し申し訳ない気もしましたが、相手は大手企業ですし、

勝手に勘違いしてくれた訳ですので遠慮無くサービスを受けさせていただきました。

 

店の開業についてもアパート建設にしても、

基本は、おなじことが言えます。

価格はアバウトだと言うことです。

提示されてた金額には値下げできるマージンがある。

そう思って交渉しましょう。

この先何年、何十年と所有していくものですから、

質を下げてはいけません。

きちんと交渉して、良いものを適正な価格(できるだけ安く)で所有しましょう。