飲食店は儲かりません...でも。
儲けたいなら他のことしたほうがいい
卵 100円、牛乳 100円。
バター 100グラム100円だったでしょうか。
いつの話してるんだって言われそうですが、
ほんの10年くらい前の話です。
消費税も5%でした。
パスタ パン ラーメン 粉ものは儲かるよ!
そんな世の中でした。
現在は…
卵も牛乳も200円
バター もはや高級品
小麦粉 油 毎年値上げのニュースが続いて
人件費は20%~30%アップしています。
水道光熱費の高騰は、もはや意味不明。
円安は輸入食材やワインの値を上げました。
飲食店は儲からなくなりました。
多額の設備投資をして開業するのは相当の覚悟が必要です。
でも、始める人は後を絶ちません。
こだわり過ぎは禁物です
こだわりの店って世の中にあふれています。
100%有機野菜を使っています。
〇〇港に水揚げされた魚だけを使っています。
〇〇鶏の卵で作ったプリンです。
皆さんを魅了するキーワードをかかげた人気店。
たしかにアピール度は高いですが、コストも高くつきます。
行ってみたいなと思う反面こう思います。
- 有機栽培と無農薬栽培の違いを理解してるのかな。
- △△港の魚じゃ美味しい料理は作れないのかな。
- 料理に合わせた卵の使い方してるのかな。
食材を生かすのは知識と技術だと思います。
高い食材を使って、それに見合った料金をいただいても
価値を感じさせられなければ意味ないのです。
技術の不足を食材でカバーするという考えもありますが
とても難しいと思います。
こだわりは大事ですが、こだわり過ぎは禁物です。
こだわりで話題になり大繁盛した店が
次に行ったら無かったなんて経験ありませんか。
大きなこだわりを一つ持つより、小さなこだわりを3つ持ちましょう。
小さなこだわりでも、お客様には十分に伝わります。
こだわりなんて、サラッと語るくらいで良いです。
まずは、ここからマインド設定したらいかがでしょう。
時給300円時代 のり越えた先に
私の職業はオーナーシェフです。
カッコいいイメージを抱いて下さる方も多いです。
自分も好い気になることあります。
でも、雑誌に紹介されるようなカッコいい
オーナーシェフは、あまりいません。
すごい人だからメディアが取り上げるのです。
その方の経歴などを拝見すれば納得できます。
買い出し、掃除、仕込み。
ランチ営業、片づけ。
時間があれば昼休み。
夜の仕込み。
足りないものがあれば買い出し。
ディナー営業。
明日の準備。
片づけ。
業務集計。
帰宅してビール飲んで寝る。
午前2時過ぎ。
開業当時の睡眠時間は平均4時間程度でした。
自分の時給は300円だなーと感じる日々でした。
まあ、仕事に慣れてくれば、
時給500円、700円と上昇してきます。
でも時給換算すれば生涯低賃金ですね。
もちろん高給取りのオーナーシェフも大勢いますが、
自分は長時間労働低賃金のままになりそうです。
貧乏暇なし× 低賃金だけど時間はある〇
雑用係から料理人まで、すべてをこなすのは大変です。
でも、すべての時間で忙しいわけではありません。
企業の場合、勤務時間が8時間だとして、
その8時間はフルに働きっぱなしということもあります。
個人事業の場合やることは多岐にわたっていても、
慣れてくると隙間時間がけっこう作れます。
この隙間時間の使い方がとても大切なんです。
自分の場合
- 料理やワインの知識を高めるための時間
- 販売促進の方法を勉強する時間
- 世の中の出来事や流れを知るための時間
- 収入を増やす術を身につけるための時間
- 副業のために費やす時間
あげたらキリがないほど色々あります。
隙間時間をどれだけ有効に使えるか。
好きなことを楽しく学んでスキルと収入をアップする。
サラリーマンには許されない行為です。
自分にとって個人事業を営むメリットは、ここにあります。
もし隙間時間に何となくSNSや、ネットサーフィンしているなら
使い方を見直してみることも、おすすめしたいです。